転勤や就職、結婚など環境の変化で都内に引っ越す予定がある方は「東京暮らしで車が必要なのか」「都内で車を維持するのはいくらくらいかかるのか?」と疑問に思っている方も多いかと思います。
現在都内にお住まいで車を所有している方であれば「今所有してる車は本当に必要なのか?」「なくても生活していけるのではないか?」と考えてる方も多いのではないでしょうか。
車が生活の必需品になっているエリアから東京へ引っ越す方にとって車は日常生活において欠かせないものになっていたかと思いますので尚更気になるところですよね。
ほんとに車がなくても生活していけるのか、逆に車があることで家計が圧迫されて生活が苦しくなったりしないかと悩まれている方も多くいらっしゃると思います。
そこでこの記事では、
・東京暮らしでは車は必要か不要か?
・東京での車の維持費はどれくらいなのか?
など、都内で車を所有するにあたっての不安や疑問を解消できるように維持費の面から考えるメリット・デメリットの視点や筆者の実体験を交えてご紹介します。
また、都内で車を所有する場合の年間維持費をシミュレーションしていますので参考にしてみてください。
目次
都内に住むにあたって車は必要か
東京で車は必要なのか?
もちろん東京23区のどこに住むのかによっても変わってきますが、都心になるにつれて車は必要ないと考えています。
車があるにこした事はないけど、なくても不便を感じないといったところでしょうか。
筆者は神奈川の外れの方(車が生活の一部な地域)から目黒区に引っ越しましたが、引っ越しと同時に所有していた車は売却しました。
元々車が好きってこともあり売却にあたっては非常に悩みましたが、今は車がないことで特に不便は感じていません。
むしろそのまま車を所有していても維持のことを考えると結構負担になってたんじゃないかなと思います。
家族で引っ越す場合でも不要か?
筆者は独身という事もあり都内に住むのであれば車は不要という考えですが、家族で引っ越す場合はどうなのでしょうか。
こちらに関しても都心に住むのであれば特に車は必要ないんじゃないかと思っています。
家族で遠出するのが好きなご家族や、よくレジャーに行くといったご家族は維持できる余裕がれば車を所有していてもいいかと思いますが、少しでも家計の負担になるくらいであれば不要なのでは?と思います。
そんなに頻繁に遠出することがないようでしたら必要になったらレンタカーやカーシェアリングをで借りるという手もあるので、その方が断然車にかかる金銭面での負担は減ります。
日常生活でしか車を使ってないというのであれば尚更都心での生活では車は不要になるかと思います。
例えば、週末に車で近所に買い物に行くとしても道路は混んでますし、コインパーキングはどこも混んでいて探すのに苦労しやっと見つけたかと思えば駐車料金がかなり高い。。といった事も。
大抵、都内では大きいデパートや繁華街などは割とすぐ行けてしまう距離にあるので電車やバス、タクシー移動の方が安上がりだったりします。
それでも週末だけは車を使いたいというのであれば、最近ではカーシェアリングサービスというものがありますし車を所有するよりも費用を安く押さえることができるのではないでしょうか。
車の維持費は年間でおおよそ40〜50万円くらいが平均でかかっていますので、もし維持費がなくなれば家族での旅行代などに回すことができます。
都内で車を維持していくにあたってネックなのは駐車場
都内に住んでいる方の月極駐車場代平均は3万円〜4万円くらい。
一番安いエリアでも2万円代、高いエリアですと6万円を超えることもあるようです。
月極の駐車場代も高い金額ですが、スーパーやデパートなど出かけた時の駐車場代も忘れてはいけません。
都内ではスーパーに駐車場がない場合が多いですし、駐車場があったとしても有料だったり、「〇〇円以上のお買い物で30分無料」など条件付きの場合が多く、敷地内に駐車場がない場合は近くのコインパーキングを探さなければならないので、結構手間だったりします。
ちなみに渋谷のコインパーキングの料金は安いところで20分200円、高いところだと20分300円ほどするようです。
例えば、20分300円のコインパーキングに止めて2時間買い物をしたとしたら、駐車場代だけで1,800円もかかってしまいます。
都内で車を維持するには駐車場の確保と費用が一番のネックになってくるかと思います。
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年間の車の維持費はこれだけかかる
車の維持費に年間どれくらいのお金を使っているか把握していますか?
おおよそですが、軽自動車であれば全国平均で年間35万円ほど、普通自動車であれば年間50万円程の維持費がかかってると言われています。
これは車両代は含まれていませんので、ローンを組んで毎月支払いをしているのであればその分が上乗せされます。
また、頻繁に遠出をしたりすればガソリン代や高速道路代、メンテナンス代も余計にかかりますし、排気量の大きい車であれば税金も高くなるので結構な出費になってしまいます。
車にかかる具体的な年間の維持費や車種ごと(軽自動車、5ナンバー車、3ナンバー車)それぞれの維持費のシミュレーションもまとめていますので、こちらの記事も参考にしてみてください。
車の維持費の内訳
車の維持費には主に以下のものがあります。
- 駐車場代
- 自動車税
- 保険代
- ガソリン代
- 車検代
車両をローンで購入した方はこれにプラスしてローン代ですね。
駐車場代
車を所有するにあたって必ず必要になってくるのが駐車場。
全国平均では8,000円のようですが、都心部であれば駐車場代もバカに出来ない金額になってきます。
東京の月極駐車場の相場
50,000円台:銀座や築地がある中央区、六本木や新橋がある港区
40,000円台:お茶の水や神田などがある千代田区、渋谷区
30,000円台:上野や浅草のある台東区、新宿区、文京区、目黒区、豊島区、大田区
20,000円台:江東区、杉並区、江戸川区、品川区、世田谷区
上位15位までの地域ですが、結構高いですよね。
品川区や世田谷区が20,000円台なのにはびっくりしましたが、品川区でも港区よりになると30,000円台になってくるようです。
23区内で一番安い練馬区でも18,000円〜20,000円くらいするようです。
自動車税
これは毎年かかる税金で4月1日時点での車の所有者に課税され、5月末までの支払い期限がほとんどです。
4月2日に車を売ったとしても一旦自動車税を全額支払わなければなりません。
ただし、還付金があるので売却時に聞いてみましょう。
車の排気量によって金額が変わり、自家用の軽自動車であれば一律10,800円
普通自動車は排気量1.5リットル以下であれば34,500円、2.5リットル以下であれば45,000円のように排気量で変わってきます。
- 1リットル超1.5リットル以下:34,500円
- 1.5リットル超2リットル以下:39,500円
- 2リットル超2.5リットル以下:45,000円
- 2.5リットル超3リットル以下:51,000円
- 3.5リットル超4リットル以下:66,500円
- 4リットル超4.5リットル以下:76,500円
- 4.5リットル超6リットル以下:88,000円
- 6リットル超:111,000円
保険代
保険には必ず加入しないといけない自賠責保険と、任意の自動車保険があります。
自賠責は新車購入時と車検の時に支払います。
任意保険は年齢や保証内容、保険会社によって料金変わってきますが、30代の方であれば代理店型の保険であれば年間20万円弱、ネット型の保険であれば年間6万円程度といったところでしょうか。
ガソリン代
車を走らせるのに必須なガソリン代。これもバカになりませんよね。
2019年1月時点でレギュラーガソリンの値段は1リットル125円〜130円ほど。
週末だけ車を使うという人の年間の走行距離は5,000kmほど。仮に燃費が10km/1リットルだとすると、年間で500リットルのガソリンを使用、500(リットル)×130(円)で65,000円が年間にかかっています。
もっと燃費の悪い車や、年間の走行距離が多ければもっとお金がかかってしまいます。
車検代
車検は2年に1回必ず受けなければならないもの。(新車で購入したなら初回は3年)
車検もどこのお店にお願いするかによって金額は変わってきます。
車検時には自動車重量税(自動車税とは別物)がかかり、これは車両の重さで料金が変わってきます。一般的な普通自動車なら30,000円から40,000円程度。
その他に点検・整備代や車検代行代としてトータルで100,000円ほどが車検時にかかります。
その他メンテナンス代
上記以外でも車が故障したりタイヤがすり減ったりするなどパーツ代や整備代がかかってきますよね。
車の部品は全て消耗品です。いつかは壊れるしいつかは交換や修理をしなければならなくなります。
車の年間の維持費は軽自走車で30万円ほど、普通自動車であれば50万円から60万円ほどかかると言われています。
もし、都内に住んで車を所有するとなると駐車場代が高くつくのでもっと維持費がかかる可能性もあります。
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都内で車を所有する場合の維持費をシミュレーション
車にかかる維持費の内訳をご紹介しましたが、都内で車を所有するにあたって具体的にどれくらい維持費がかかるのかをシミュレーションしてみました。
自動車税や重量税、自賠責保険などの法定費用は全国で一律ですので、都内で維持する場合とそのほかのエリアで維持する場合で変わってくるのは主に駐車場代となっています。
※ローンを組んでいる場合はこのほかにローン代がかかります。
軽自動車の場合
・車種はスズキワゴンRで算出
・エコカー減税なし
・ガソリン代は年間走行距離1万キロ 、ガソリン価格140円 / 1L、燃費20km / 1Lで算出
・任意保険は30代、通勤使用、年間走行距離10,000キロ、6等級(初めて保険に加入する場合の等級)で算出
・新車登録から12年以内
・駐車場のエリアは世田谷区のなかでもファミリー層に人気の駒沢付近の平均額28,000円で算出
・自動車重量税:3,300円 / 年
・自賠責保険:15,130円 / 年
・任意保険:60,000円 / 年
・車検費用:20,000円 / (1年換算)
・オイルなど消耗品:30,000円 / 年
・駐車場代:336,000円 / 年
・ガソリン代:70,000円 / 年
合計:545,230円
普通自動車5ナンバーの場合
・車種は日産セレナ(排気量2,000cc)で算出
・エコカー減税なし
・ガソリン代は年間走行距離1万キロ 、ガソリン価格140円 / 1L、燃費15km / 1Lで算出
・任意保険は30代、通勤使用、年間走行距離10,000キロ、6等級(初めて保険に加入する場合の等級)で算出
・新車登録から12年以内
・駐車場のエリアは世田谷区のなかでもファミリー層に人気の駒沢付近の平均額28,000円で算出
・自動車重量税:16,400円 / 年
・自賠責保険:15,520円 / 年
・任意保険:70,000円 / 年
・車検費用:25,000円 / (1年換算)
・オイルなど消耗品:30,000円 / 年
・駐車場代:336,000円 / 年
・ガソリン代:93,000円 / 年
合計:625,420円
普通自動車3ナンバーの場合
・車種はトヨタアルファード(排気量2,500cc)で算出
・エコカー減税なし
・ガソリン代は年間走行距離1万キロ 、ガソリン価格140円 / 1L、燃費12km / 1Lで算出
・任意保険は30代、通勤使用、年間走行距離10,000キロ、6等級(初めて保険に加入する場合の等級)で算出
・新車登録から12年以内
・駐車場のエリアは世田谷区のなかでもファミリー層に人気の駒沢付近の平均額28,000円で算出
・自動車重量税:20,500円 / 年
・自賠責保険:15,520円 / 年
・任意保険:80,000円 / 年
・車検費用:25,000円 / (1年換算)
・オイルなど消耗品:30,000円 / 年
・駐車場代:336,000円 / 年
・ガソリン代:116,000円 / 年
合計:668,020円
シミュレーションまとめ
比較的維持費の安い軽自動車でも50万円を超えてしまいました。
5ナンバー車の維持費を月額換算するとおよそ52,000円
もし毎月2万円のローンを組んでいるとしたら毎月7万円以上の金額が車にかかってることになります。結構インパクトの大きい金額ですね。
渋谷区や港区などに住む場合は駐車場代はこの倍くらいかかるので、3ナンバー車を渋谷区や港区で維持する場合は年間100万円ほどの維持費になります…
都内で車を持つメリット・デメリット
車の維持には結構な金額がかかることがわかりましたが、都内で車を持つことのメリット・デメリットをまとめてみました。
都内で車を持つことのメリット
- 駅から離れた比較的家賃が安いエリアに住むことができる
- 都内に住んでいて車を所有しているという満足感を得られる
- 深夜など公共交通機関が動いてない場合でもすぐ動ける
- 大量の買い物や大きなものの買い物ができる
都内で車を持つことのデメリット
- 月極駐車場代が高い
- コインパーキングも高い
- でかけた際、駐車場を探すのに苦労する
- 渋滞してる道が多い
メリットに関しては都内に限らずってことがほとんどですね。
都内に限って言えば所有している満足感や(もちろん利便性もありますが)、大きな買い物ができるといったところでしょうか。
デメリットのインパクトが大きくて、これといって大きなメリットはないような気がします。
都内であればカーシェアリングがおすすめ!
都内で車を所有するくらいならカーシェアリングを利用した方が断然おすすめです。
年間の車の維持費を先述しましたが、ローンの代金を除いてもおおよそ50万円から70万近くかかります。
ローン代をプラスしたら100万円を超えてくる方もいらっしゃるかと思います。
それに比べてカーシェアリングは1回4時間の利用で3,500円ほど。(タイムズカーシェアでアクアを選択)
ガソリン代や保険料も含まれた金額なので、仮に月8回借りたとしても3万弱、年間にすると30万円ほどと車を所有するより断然お得になります。
都内であればカーステーション(車を借りる場所)もたくさんあるのでそこまで困ることもないのではないでしょうか。
各カーシェアリングサービスのサイトで料金のシミュレーションやステーション検索もできますので、検討してもてはいかがでしょうか。
車を所有してる方は貸し出すのもあり
現在車をお持ちの方であればカーシェアリングで自分の車をシェアしてみるのはいかがでしょうか。
都内でカーシェアのオーナーをすれば月平均で25,000円くらいから40,000円くらいの金額を得ている人が多いようですので維持費の足しにできるのではないでしょうか。
特に週末しか車を使わないといった方など車の使用頻度が低い方にはこの方法がおすすめです。
Anyca(エニカ)というカーシェアサービスのサイトでカーシェアの受取金額のシミュレーションができますので気になった方は検討してみてください。
車が不要で売却したいなら一括査定の利用がおすすめ
もし、「もう車は必要ないや」と車の売却を検討しているようでしたら、一括査定の利用がおすすめです。
もはや車を売却するにあたって一括査定の利用は常識となってきました。
簡単にご説明しますと、複数の買取店にネットから一括で査定依頼ができるサービスです。
車を高く売りたいなら複数の買取店に査定をしてもらうことは必須!
相見積もりを取ることによって買取額が上がっていく仕組みです。
相見積もりを取るには複数の買取店に査定をしてもらう必要があるのですが、1社ずつ個別に依頼するのは面倒ですよね。
そこで一括査定が便利になってきます。
手間も省けるし、買取額も高くなるし一石二鳥ですね。
車を高く売るために必要になってくる一括査定サイトの比較をしていますので、参考にしてみてください。
まとめ
自動車の維持費ってまとめて支払っている訳ではないので、実際にどの程度の金額が車の維持費にかかっているか把握できていない人が多いのではないでしょうか?
都内に住むにあたって車が必要か?不要か?
先ほども述べたように都内に住むのであれば車は不要なのではと思います。
特に都心に近づくにつれて車が無い事で不便を感じることはさほどありませんし、なんと言っても維持するのが大変です。
お金に余裕がある方であればいいのでしょうが、ただでさえ家賃が高いのにさらに駐車場に30,000円台となってくると厳しいですよね。
お金に余裕があるのであれば車がある事にこした事はないんですが、車がなくてもいざとなればレンタカーやカーシェアリング、タクシーを利用するという手もありますので、そちらを検討してみるもの良いかもしれません。